椎間板ヘルニアを知るために医師は、問診して患者さんの自覚症状を問いてから、さまざまな検査を行いますが、それによって医師は椎間板ヘルニアを診断する基準を探り、治療方針を立てます。
理学的検査と神経学的検査と呼ばれるものがあり、まず医師は、視診で患者さんの姿勢や脊柱のカーブ、歩き方などを細かく観察します。腰椎椎間板ヘルニアがある人は、背中全体をみると左右どちらかに傾いています。
その後、触診などを行い、手で触ったりたたいたりして、患者さんの背骨の状態をみます。これは主に全体の姿勢と脊椎の状態をみるものです。
神経学的検査では、脊椎や腰、下肢の動き具合、痛みやしびれがあればその程度を判断します。腰を前に曲げられるか、後ろはどうか、そして腰を横に曲げられるかなどを調べます。
これは、腰の前屈、後屈、側屈を行い、その動きの範囲を測定し、どのような動きで、どこがどう痛いかを調べるものです。主なものとして、大腿神経伸展テストがあります。患者さんに腹ばいになってもらい、膝を少し曲げ、足をつかんで上に持ち上げ股関節を伸ばします。このときに腰痛や太ももの前の部分に痛みが起これば、テストは陽性です。
そして、腰や体の部分を押して、痛むところはないかも調べます。主なものとしてはパトリックテストがあります。ベッドの上に仰向けに寝てもらい痛むほうの足があぐらをかくような位置に置きます。次に、膝のところを上から下にむかって押し込みます。仙腸関節や股関節に異常があると、それぞれの部位に痛みが起こります。
さらに下肢(足)や腎部(尻)を中心に神経学的な障害の状態や程度、そしてその原因を調べるための検査を行います。これは坐骨神経痛やときには大腿神経痛などの症状をみるための検査です。
これは主に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの有無をチェックするためのもので、代表的なものとしては「ラセーグテスト」があります。